人に教わるということ

 長いように感じた一年もあっという間に過ぎ去ってもう年の瀬ですね。

 暖冬といわれていますが、ここ数日気温がぐっと下がって厳しい寒さになってきた気がします。

 みなさんも風邪、インフルエンザにお気をつけください。

 

 今回は格闘ゲームを人に教わる事について書いてみたいと思います。

 私は格闘ゲームをはじめたきっかけが夫だったので、身近に上級者がいて一から格闘ゲームについて教えてもらう環境がありました。1つしかボタンが押せなかった頃から分かりやすく、辛抱強く教えてくれた夫はとても良いコーチだと思っています。その夫との関わり方について考えさせられる出来事がありました。

 

 まず、「格闘ゲームをやってみたい。」と思い触りだした頃。基本も仕組みも何も知らない状態なので素直に教えてもらったことを実践して成功すれば嬉しいし、出来なければ出来るまで練習する。というシンプルなものでした。当時の対戦相手はCPUやごく親しい友人のみだったので負けても気にならないし、出来ることが増える方が楽しくて負け続けていたのがだんだん勝てるようになっていくのも嬉しいと感じていました。

 

 次に「オンラインで知らない相手と対戦してみよう。」と思いランクマッチを始めた頃、知らない人との対戦に緊張する私の隣には夫がついてくれて適宜アドバイスをくれました。それがとても心強く、ありがたいと思いながら一生懸命打ち込みました。

 しかし、ランクマッチを続けていてもランクがなかなか伸びなくなった頃、咄嗟の判断が要求される場面で自分がやろうとしていた事と、瞬間飛んできたアドバイスとの違いに驚いて一瞬で頭を切り替えられなくて負けてしまう。という出来事が起こるようになりました。

 例えば対戦相手のHPがミリで起き上がりにCAの必殺技で切り返して来た時。こちらのHPは2割程度だったので食らえばKOされてしまいますが、その時私は先読みしてガードを固めていました。ガードでCAをやりすごした後、少し離れるのでどう反撃をすれば良いかと考えている間に「Vリバーサルで切り返せ。」というアドバイスが聞こえ、咄嗟にVリバーサルのコマンドを思い出して焦ってガード成立する前に入力。被弾してKO負け。という場面がありました。この場合、最適解はVリバーサルだったかも知れません。でも、ガードしてやり過ごしてから大技を放った相手の隙に何らかの反撃ができていれば勝利に繋がりそうな対戦でした。

  アドバイスからのミスによる負けに納得がいかなくて文句を言ってしまい「もう何も言わない。」と夫を怒らせてしまう事が頻繁に起こるようになり、対戦の時についてくれないのは不安だし、怖いしでどうしたらいいか分からなくなっていました。

 

 そんなある日、SNSでランクマッチ20戦の勝敗結果に一言添えて投稿する。という運動を目にしました。色んなランク帯のプレイヤーが勝ったり負けたりしている表は見ていて面白く、好調な人もいればトントンの人も、不調気味な人もいて、眺めていると果たして自分はどんな勝敗をしているのか気になりはじめました。夫が仕事に出かけている間に20戦の記録をやってみようと思い立ち一人でランクマッチをやってみました。

 やりはじめてまず思ったのは、ランクマッチを20戦するのはなかなかしんどいです。今まではLPが少し上がれば切り上げていたので一度に数をこなしていなかった事に気づかされました。はじめは20戦をメモ紙に正の字でカウントしていたのですが、せっかくなら対戦相手と勝敗についても少し記録を残そうとノートに番号を1~20まで書いてその横に対戦キャラ名、勝敗を記録できる簡単な表を作りました。マッチングしたら相手のキャラ名を記録、対戦後に勝敗を記入していると以前に比べて少し落ち着ける時間ができたように感じました。負け続けていてもノートを見るとこの負けは自分の力不足から来ているものだな。と負けを認められるようになり、今まで少しLPが減ると負け続けている自分が嫌になり、どんどん冷静に対戦することが出来なくなる悪循環に陥っていたのが記録をつけることによって冷静に見直す事ができるようになりました。

 20戦を終えたらノートを見返して対戦を思い出し、帰宅した夫にリプレイを見てもらいながらこの時どうすれば良かったのか、このキャラが来たら今後どう対戦していけばいいのか等アドバイスを求めるようになりました。

 

 この20戦の記録を取って、後で教わるというスタイルが自分には合っているのかも知れないと思いつつも、20戦後にLPが大幅にプラスになる事もなく、横這いの数字で終わってしまう事に焦り始めていました。自分よりランクが下の対戦相手にはほぼ安定して勝てるようになっているものの、自分よりも上のランクの人に当たると勝てない日々。どうして上の人に勝てないんだろう、何が足りないんだろうと模索していると夫に「自分より上のランクの人ばかり見るのではなく、下の人を処理できるようになれ。今はたまたまこちらの与ダメージが大きいから勝てているだけ。」と言われショックを受けました。せっかく勝てるようになった相手との対戦でも、ストイックに勝ち方にこだわらないといけないのか?純粋に勝てた事を喜んではいけないのだろうか?勝利を喜べなくなってまで格闘ゲームを続ける意味はあるのだろうか。と随分悩みました。

 もう辞めてしまおうかと思い悩んでいましたが、冷静になってもう一度言われたことを思い出してみました。そもそも言われた時に「処理」という言葉の意味がよく分かっておらず、とにかく処理というのはよくない事なのではないか。という先入観を抱いていました。意味を尋ねた所、上級者が圧倒的に勝つ状態を「処理」と言うと教えてもらいました。「圧倒的に勝つ」というのは一体どういう事なのか、考えた結果「パーフェクト勝ち」なのだろうと思いました。「与ダメージが多い」というのは相手に触れた時に与えるダメージが多い状態で、コンボや必殺技が上手くいってダメージレースに勝てた。という事なんだろうと思います。それらの単語から想像すると「下のランク帯の相手に与ダメージだけで勝つのではなく、守りもしっかりして被弾を少なくしてパーフェクト勝ちに近い状態にできるようになろう。」という意味だったと思いました。

 記録を見直すと、ランクマッチを始めると上のランクの人たちに当たって数戦でLPが落ちます。そこから上がるのにマッチングするのは大抵同ランクか下のランクの人たちです。そこでの対戦も大切にしながらただ勝つだけではなく、勝てそうな相手ならより完璧に近い勝利を目指すことで実力をつけよう。一つ一つの対戦を丁寧にやりなさい。というメッセージだったようです。

 思えば今まで私一人で悩んでいるつもりでしたが、夫も教えながら悩んでいたのでしょう。格闘ゲームを教わり続ける限り、お互い悩みは尽きないと思いますが成長していると感じる事も多いです。

 

 今回のテーマは自分の至らない部分も沢山書きましたし、生々しくて書きながら辛いエピソードもあるので公表するのをためらっていましたが、今までの経験はきっと成長に繋がると信じて記録として残しておきます。

少しずつ、ひとつずつ強くなること。

 日もすっかり短くなり、体の芯から冷える辛い季節がやってきましたね。

 風邪やインフルエンザが流行っていますのでみなさまくれぐれもご自愛ください。

 

 6月からブログの更新が止まっていましたが、ストリートファイター5は地道に続けていました。

 ちょうどストリートファイター5を始めて一年ほどになりますが、なかなか私自身強くなった実感もなくLPもさほど変わらず停滞していました。

 「強くならなくても遊んでくれる友達はいるし、もうこのくらいでいいのかな。」等と思っていた時期にLUCYさんでスト5女子会が開かれ、同キャラ使いの上級者の方が参加されていたので思い切って組み手をお願いしました。対戦しながらキャラクターの強みを教わったり、いくつかのアドバイスをいただき、圧倒的な強さに驚きながらも自分もいつかこうなりたい。と憧れるようになりました。

 憧れの人に少しでも近づく為には、地道な練習と対戦あるのみです。

 夫には「そろそろ色んな相手と対戦しながら自分で修行しなさい。」と言われていたので怖いけれどランクマッチを再開しました。その日によってLPの増減はありますが、ゲームが終わってから反省点と良かった点を思い出したり、対戦経験の少ないキャラクターに対してどうすれば良いかを教わったり、少しずつ出来ることを増やしてこれたと思います。

 

 そんなある日、以前オフライン大会でお世話になったGUINASHさんがルーキーからウォーロードまでの各ランク帯から一名ずつ計7名のチームを作って対戦する『GUINASH武闘会』の告知をしていました。ちょうどチームを作ろうとしているフレンドさんが、ルーキーブロンズ帯から一名募集しているのを見かけて思い切って参加させていただきました。

 大会数日前に対戦相手のチームが発表されたので対戦相手のキャラクターを見てみるとナッシュでした。ナッシュはほとんど対戦したことがなかったのでこのままでは何をされているやら分からない間に負けてしまうと危機感を抱き、キャラ対策をすることにしました。

 まず、発動されたらナッシュ側が有利な技とこちらの反撃が確定する技を教わりました。それからトレーニングモードでそれらの技をレコードし、差し返しと反撃練習を繰り返しました。初めて目にする動きも多いので覚えることが多かったのですが、ひとつずつ動きを覚えていきました。

その後、ナッシュのCPUを相手にVSモードで練習。CPUのレベルを少しずつ上げていって相手の動きに目を慣れさせながら、この技を受けたら必ずこうする。という自分の中の答えを反芻しました。いつもラウンジで遊んでもらっている友人にもお願いしてナッシュを使ってもらって対戦。使う側から「これをされるときついよ。」という言葉をもらって相手キャラクターがきつい部分を攻めていく意識をつけました。

  そして迎えた当日、私の出番は一番最後の対戦となりましたが、ラウンジで鍛えてもらった友人やSNSで繋がりのあるフレンドさんが応援に駆けつけてくださり熱い空気の中対戦に挑みました。

 結果、勝利できました。

 とても緊張していたので、普段繋がるコンボが決められなかったり攻めに対応しきれなかったりと練習がうまく活かせない場面も多々ありましたが、相手の方も緊張しているはずなので同じだ。と絶対に勝つという意思をもって挑めました。後で放送を見返すと沢山声援をいただいたり実況の方々がとても暖かく応援してくださっている様子が伺えたので本当に出場して良かったと思いました。

 小さな勝利ですが、自信につながる結果が出せたことは私の中で大きな勝利です。

 

 もともとアクションゲームが苦手な私が続けてこられたのも、こうして刺激をくれるイベントを運営してくださる皆さん、いつも楽しく対戦してくれる友人、そして対戦相手の方あっての事です。本当に感謝してもしきれませんが、これからもストリートファイター5を続けて少しでも結果を出して恩返ししていきたいと思っています。

オンライン大会に参加しました。

 6月に入りそろそろ梅雨入りかと思う頃ですが、暑い日が続いていますね。

 前回は格闘ゲームのオフライン対戦について書きましたが、今回はオンラインで開かれている大会について書いてみようと思います。

 

 前回のブログから3か月ほどの間にストリートファイター5の2つのオンライン大会に参加させていただきました。

 1つは4月13日に開催された『CROWL CUP』。

 2つ目は5月25日に開催された『久世軍vsGUINASH軍チーム対抗勝ち抜き戦』です。

 どちらの大会もとても有意義で実りのあるものだったので、私の個人的な感想も交えつつご紹介しようと思います。

 

 まず4月に開催された『CROWL CUP』ですが、ルーキーからウルトラブロンズまでのLP制限のある大会でした。

 主催のAnnaさんが告知を出していらっしゃるのをフレンドさんが拡散、紹介していたのを見かけて、初心者でブロンズの私でも参加できる大会があるんだ。と興味を持ち参加を決意しました。

 参加したい旨をAnnaさんにお伝えすると、参加者を集めたグループに案内されました。今回の『CROWL CUP』はチーム戦ということで、3人1チームでトーナメントを勝ち上がっていく大会です。

 参加してからチーム割りや、トーナメント表ができるまでの間ワクワクしながら待つのも楽しみで、どんな方とチームメイトになれるんだろう?とドキドキしながら待っていました。

 ほどなくチームとトーナメントの発表となり、チーム専用部屋でチーム名を決めたりラウンジをお願いしたりとチームメイトの皆さんとの交流を楽しめました。

 また、大会当日までラウンジ募集部屋もチームに関係なく開放されていましたので、そちらの募集にも参加させていただいて初戦で当たるであろうキャラクターが操作できる方に対戦をお願いしたり、自分と同じキャラクターを使っている方にアドバイスをいただいたりと有意義な交流ができました。

 『CROWL CUP』参加者同士の交流も楽しかったのですが、対戦相手と同じキャラクターを使っているフレンドさんにもじっくり特訓していただいたりと、大会に出るからもっともっと練習しよう。とモチベーションも上がって充実した日々を過ごせたと思います。

 そして迎えた4月13日、オンライン大会なのでYouTubeで生放送されました。

 私のチームは1勝できたものの2戦目に惜しくも敗退という結果になってしまいました。チームメイトの対戦内容はとても良く頑張ってくれたのですが、私が緊張しすぎて1ラウンドも取れずに2戦とも足を引っ張ってしまい悔しさと申し訳なさと後悔でいっぱいでした。負けてしまってもフォローしながらずっと励まし続けてくださったチームメイトには感謝しかありません。

 

 『CROWL CUP』に向けて練習していたある日、フレンドの久世さんから5月25日に開催されるチーム対抗戦に出てみないか?とお話をいただきました。

 こちらの対抗戦は各リーグから選手が集い勝ち抜き戦で行われるとのことで、色んなリーグ帯の方がチームに集まり7対7で対戦する大会です。

 目下『CROWL CUP』に向けて練習中ではありましたが、チーム内に信頼できるフレンドさんがいらっしゃったこと、開催時期が一ヶ月ほど先だったのでその間に練習できるかなと思い参加を決意しました。

 前回の大会で活躍できなかったので、今回こそはと対戦相手のキャラクターについて夫にしっかり教えてもらったり、いつも遊んでいただいてるフレンドさんにみっちり特訓してもらったりと一ヶ月の時間の間に自分のできる範囲で対策を頑張りました。

 また、今まで注意されていたコンボの時のボタンの押し方が綺麗にならない問題も重点的に練習して少しずつ改善している実感もありました。

 そして迎えた5月25日。

 当日は久世さんと一緒にお茶の水にあるShotBar LUCYさんから参加することにしました。対抗戦には出場しないけれど、応援に来たよ。という方も見えられていて始まる前に励ましの言葉をいただけました。

 しかし、席に案内してもらってコントローラーを握った瞬間。頭が真っ白になってしまい、あれをやろうこれをやってみようと考えていたことが1つも思い出せず、ただひたすら練習していた反撃方法を繰り返すのみ。結果、負けてしまい、練習だけでは超えることができない壁を感じて悲しくなりました。

 チーム戦はみなさんの活躍もあり、勝利できましたが自分の対戦はぼろぼろだったのでただただ苦しくて辛かったです。

 帰りの電車の中でチームメイトの方から「上達しましたね。一緒のチームになれて良かったです。」とメッセージをいただき、自分ではダメな試合だと感じていたものをご覧になった方がそう言ってくださるのだから良いところがあったのだろうか。と少し冷静に配信を見直しました。すると、対戦中頭が真っ白になっていたのでちっとも聞こえなかった励ましのコメントや、実況してくださった皆さんが頑張ったところを褒めてくださっている様子が放送されていて温かさに涙が止まらなくなりました。

 

 2つのオンライン大会を通じて私自身の結果は残せませんでしたが、参加する前と比べると少しずつですが上達している実感はあります。

 緊張を克服するのはとても難しいのですが、今は知らない人と対戦する時に緊張してしまう癖を治すため、カジュアルマッチ等のオンライン対戦も少しずつ再開しはじめました。

 注意されても「そんなことできないよ。」と目を背けていた部分にも向き合うことができるようになってきたので、大会に出ることはとても良い機会なのだと思います。

 

 最後に、オンライン大会の場を用意してくださった主催者のAnnaさん、GUINASHさん、久世さんに感謝いたします。

 これからも、機会があれば出場させていただきたいですし、いつの日か結果を残せるようになりたいと思い日々精進していきます。

オフライン対戦会に行ってみました。

 3月に入り、ずいぶん春めいて暖かな日も増えてきましたね。

 私も花粉に悩まされながらも日々のんびりゆったりな気分で過ごしています。

 のんびりゆったりしすぎてここ最近家で格闘ゲームに触れる機会もめっきり減っていたのですが、暖かくなってくると外に出やすくなるせいか、各地で色んなイベントが開催されています。

 私も幸運なことに、いくつかのオフライン対戦会に参加させていただきましたので、今回はオフライン対戦会について書いてみたいと思います。

 

 まず、オフライン対戦というのは文字通りインターネット回線を使わずに直接イベント会場に行って対戦相手と顔合わせしながら対戦するスタイルになります。

 上手な人が多いイメージがありましたし初心者が行くにはハードルが高いんじゃないかと内心怖かったのですが、初めて行ってみようかなと思った対戦会がお茶の水にあるShot Bar LUCYさんで開かれたストリートファイター5の女子会でした。

 以前から我が家の夫婦共々お世話になっている方が主催されていたのもあり、女性だけの対戦交流会なら男性が多そうな対戦会に比べて行きやすいかもしれない。と思い参加させていただきました。

 ドキドキしながらお店に入ると、女性の参加者の方が多数いらしていておしゃれなカフェに入ったようなキラキラして綺麗な雰囲気でした。

 ほわーっとした気分でいましたら、ちょうどチームを組んで対戦をするところだったようで、一緒に参加した友人と2人でタッグを組んでトレーニングする間もなくチーム戦開始となりました。

 上級者の方もいらっしゃっていたようですが、高ランクの方はメインキャラ使用禁止で対戦してくださったため、手も足も出なくて惨敗ということもなく、対戦中は暖かい声援が沢山飛んできたのでとても心強かったです。

 フリータイムでは色々声をかけていただいたり、おしゃべりや対戦をしながら親切に教えてくださったり、質問もしやすい雰囲気で助かりました。

 思い切って参加して本当に良かったと思います。いい思い出になりましたし、また開催される時は都合のつく限り参加したいと思える素敵なイベントでした。

 

 次に参加させていただいたのが、夫がお世話になっている辻Lineさんのオフ対戦会でした。

 こちらは夫婦での参加となりましたが、100人近く参加者の方がいらっしゃるとのことで、またまた緊張してしまいました。

 会場についたらまず、受付の方がストリートファイター5のキャラクターのコスチュームを着ていたので驚くと同時に本当に画面から出てきたように思えてドキドキしてしまいました。

 ちょうど私が使用しているキャラクターのコスチュームの方がいらっしゃっていたので、思い切って声をかけて写真撮影と、受付が落ち着いた頃に同じキャラクターで対戦までしていただけて感動しました。

 こちらでも先日の女子会でお会いしたことがある方が参加されていたので心強かったですし、人との繋がりは本当にありがたいなとしみじみ感じました。

 夫もトーナメントに出たり、普段インターネット上で交流がある方とお話ししたり対戦したりと楽しんている様子でしたので夫婦で参加できていい経験をさせてもらえました。

 

 少し番外編ですが、3月14日からストリートファイター5がタイプアーケードという形でゲームセンターでプレイすることができるようになりました。

 早速最寄りのゲームセンターに夫と行ってみましたが、私はもともとゲームセンターにあまり立ち寄ったことがなく大きなゲームセンターの雰囲気にまず圧倒されました。

 世の中にはこんなに沢山の色んなゲームがあるんだなぁと物見遊山のような気分でいましたら、目的のストリートファイター5の筐体を見つけました。

 私が行ったゲームセンターには5台設置されていたのですが、2台は埋まっていてそれぞれ強そうな方が対戦している様子でした。

 まず、ネシカというカードを買って100円投入してみました。私は家庭用のゲーム機で始めたのでアーケードのスティックやボタンになじみがなく、持参していたパッドを接続しましたが問題なく使用できました。

 夫はすぐに対戦をはじめた様子でしたが、私はビギナーのトレーニングモードでコンボ等を練習してからアーケードに進みました。

 店内優先でマッチするようにしていたので、隣の夫とマッチして家にいるような対戦をしていましたが、すっと1台向こうに座った男性が乱入してきました。

 初めての乱入でドキドキしてしまいましたが、なんとか勝つことができたので良かったです。

 その後特に乱入もなく、アーケードモードをクリアして終了。

 ゲームセンターで格闘ゲームをするのも初めてな上に、乱入されるのも初めての経験だったのでとても緊張しましたが楽しめました。

 オフ対戦会と違って名前がわかるわけでも対戦前後に言葉を交わすわけでもありませんが、顔はわかる。という間柄になれるのがゲームセンターなんだろうなぁと新鮮な気持ちになりました。

 

 オフ対戦会はとても良い刺激になりますし、次回までに少しでも上達したいというモチベーションにも繋がりますので初心者でも機会があれば参加してみるのもいいと思います。

 ゲームセンターでの経験も新鮮で面白い経験になりましたし、また行ってみたいなと思える空間でした。

最近心がけていること

 新年あけましておめでとうございます。

 我が家は今年も格闘ゲームで四苦八苦しながら楽しく対戦しております。

 前回までのブログは格闘ゲームをはじめた頃の心理面について書いてきましたが、今回は最近私が何を心がけて対戦しているかについて書いてみたいと思います。

 やや細かい技術について言及することもありますので、格闘ゲームに触れた事がない人にとっては分かり辛い内容かもしれませんがご容赦ください。

 

 私は去年の12月、ストリートファイター5のブロンズランクのスーパーブロンズになれました。ルーキーからブロンズまでよりもブロンズからスーパーブロンズまでは比較的すんなり進めたと思います。

 ランクマッチで言うと次に目指すのはウルトラブロンズなのですが、ここで一旦ランクマッチをやめて力をつけるためにカジュアルマッチというポイントが増減しないインターネットマッチングを利用して対戦していました。

 ここでまた、大きな壁につきあたってしまうことになります。

 スーパーブロンズになれたものの、恐らく今の私の実力はブロンズなので同格やウルトラブロンズの人とマッチングしてしまうと苦戦を強いられ、負けることが多くなってしまいました。

 一日一度も勝てずに落ち込んだまま終わってしまう日も増えてきて、焦りと緊張で動けなくなり負け続けるという負のループに陥ってしまったのです。

 夫に相談したり、対戦を見てもらうと「この人は動きが出来ているからまだ君には荷が重い相手だよ。」と言われることもしばしばあり、自分と一体何が違うのだろう?動きが出来ているってなんなのだろう?と分からないままがむしゃらに一人でトレーニングと対戦を繰り返していてもなかなか道は開けませんでした。

 

 そんなある日、よく対戦してくれる友人と楽しくラウンジ対戦会をしていました。そのラウンジ会でもなかなか勝ち星をあげられず苦戦している様子をみた夫が、休憩時間に相手に了承を取った上で私の使用しているキャラクターで対戦しつつ【立ち回り】を見せてくれたのです。

 私の操作キャラクターは夫が普段使用しているキャラクターではないので沢山体力を奪えるコンボが出来るわけでもありません。シンプルに牽制と強い通常攻撃を使いながらあれよあれよといううちに相手を画面端に追いやって勝利していきます。

 今まで私が苦戦している相手にシンプルな技のみであっさり勝利しているのを見て、目から鱗が落ちたような気がしました。

 一人でトレーニングしてどんなにコンボが上達しても、そのコンボを入れられなければ勝利できません。その、強い攻撃を入れられるきっかけやチャンスを掴む動きが【立ち回り】というもののようです。

 ただ、見ている分には簡単そうなのに実際に自分がやってみようと思うととても難しくてやっている事がシンプルな分、奥が深いのかな。と思いました。

 この対戦後、夫にいくつか教えてもらったポイントを心がけながら今は対戦をしています。その、ポイントについていくつかご紹介したいと思います。

 

・画面を押す。

 格闘ゲームのステージはある程度の広さがありますが、いつかは端に行き当たります。ここを画面端と言うのですが画面端はそれ以上逃げられない場所なので追いやられると窮地に陥りますし、もし運よく相手を画面端に追い詰めたら大ダメージを奪えるチャンスができます。

 なので、自分が攻撃を入れられるチャンスがきたら相手を画面端に押し込むつもりでどんどん押していくと良いです。

 また、自分が守りの時には怖くてつい後に下がったり逃げようとしてしまいますが押すまではいかなくとも、下がりすぎずにその場で踏みとどまる努力をすると良いです。

 

・受身を取る

 格闘ゲームのキャラクターは強い必殺技や投げ技を食らってしまうとダウンしてしまいます。

 このダウン状態は動けないので相手にとても有利な状態です。ここから起き上がる時に攻めを重ねられて負けてしまうということもあるほどの窮地なのでまず、ダウン状態になったら素早く受身を取って起き上がると良いです。

 相手に吹き飛ばされた後ならばすぐ起き上がったら攻撃が届かない場合もありますし、ダウンしたままだと接近してそのまま画面端に運ばれたり、なにより「次にどんな攻めを仕掛けようか。」と相手に考えさせる時間を与えることになってしまいます。

 上手な人と対戦していると、受身が上手なので攻めを継続できない状態になることが多いな。と思うことがあります。

 

 ・守りとしての投げを覚える。

 格闘ゲームは【打撃<ガード<投げ】の3すくみで成り立っています。

 打撃やガードはシンプルなので理解しやすいのですが、私の場合は投げを軽んじてしまう傾向があり、自分から投げをしかけようという意識も相手に投げられるかもしれないという意識も少なく、投げが通ると分かったら投げを何度も通されて負ける試合が多くて悔しい思いをしました。

 3すくみ通りならば投げに対抗できるのは打撃なのですが、打撃は投げが発生する前に出せば割り込んで勝てますが咄嗟に投げられると思ってボタンを押した時には遅い場合も多く、そのまま投げが通ってしまう事も多いです。

 また、投げに対して投げを入力すると【投げぬけ】という状態になります。投げを弾いて一定の距離を離す効果があるので投げぬけが成功すると一旦しきりなおしの状態に持ちこめます。

 反応の速さの問題だと思いますが、私の場合打撃を割り込ませるよりも投げに対しての投げ入力の方が若干猶予があり有効な場面が多いので、相手が接近してきたらガードを押しつつ、投げをしかける癖をつけると守りつつ投げ抜けもできる状態になるのでしかける側ではなく守りとしての投げを覚えようと努力しています。

 

 ・対空について

 格闘ゲームではジャンプ攻撃で飛び込んで大ダメージを奪う事ができます。

 このジャンプ攻撃は相手がガードしていてもこちら側が有利と言われるくらい強い攻撃です。

 なので、相手のジャンプを落とす攻撃があるのですがふいに飛ばれると咄嗟に出ない場合も多く、ジャンプからの打撃、ジャンプからの投げを永遠に食らい続けて負けた試合も多いです。

 空ばかり見ていると歩きで来られたり、対空攻撃を出すのはとても難しいのですが今、私が練習している対空攻撃を出す練習についてお話してみようと思います。

 格闘ゲームはRPGとは違うので明確に、自分の攻撃が終わったら次は相手の攻撃ターンが来るわけではありません。

 しかし、よく試合を見てみるとここは自分のターンだな。ここは相手のターンだな。というのを感じられる瞬間があるのではないでしょうか。

 自分の攻撃がヒットして継続出来ている時間は自分のターン。相手の攻めが継続している時は相手のターンなので大人しくしておく。相手が大技を出してそれをガードできたなら隙が生じるので反撃に転じたらこちらのターンになる。

 といったように冷静に見つめると、自分のターンと相手のターンがあるので一定の距離が離れてターンエンドを迎えた時、この時に私は一度落ち着いて空を見るようにしています。

 ターンの最中にふいに飛ばれたならこれはガードできれば上等で、落とせなくても仕方ないと割り切って、ターンエンドから相手が自分のターンに持ち込みたい瞬間、飛ばれる事も多いのでこのチャンスにしっかり空を見て対空できるようにしようと努力しています。

 成功しないことも多いですが、気持ちが落ち着いている分いつもよりは落とせている気がしますので、ターンを見極めて空を見る練習をやっています。

 また、このターンを対戦の中で意識すると、自分のターンが短く、頻度が少ない試合は負ける事が多く、自分のターンが長く、頻度が多い試合は勝てる場合が多いと気づきました。

  相手の動きを牽制しつつ自分のターンを勝ち取る動きが【立ち回り】なのだろうなと今はぼんやり理解していますが、この立ち回りについてはまだまだ上手くできません。

 

 以上書き連ねましたが、これらの事が自然に出来るようになったら上達に繋がるのではないかと思い、日々練習しています。

 とはいえ、全部を考えながらやるのはとても難しいので一日一つ項目を決めて、「今日は受身を絶対に取ろう。」とか今日は「投げを中心にやろう。」等ゆっくり一つずつできるようにしていきたいと思っています。

 今はまだ対戦をしても勝てる機会が少ないのですが、今日目標にした一つの事が出来たなら十分という気持ちで対戦しています。

格闘ゲームで負け続けていた頃のお話

 前回のブログでは格闘ゲームに興味を持って、ストリートファイター5でブロンズランクになれるまでの経緯を書きましたが、今回は連敗し続けていた頃に思った事、実践していた事、負け続けても格闘ゲームをやめなかった理由について掘り下げてみたいと思います。

 

 まず、格闘ゲームを触りだしてから数日で、これは習い事に似ているな。と思いました。

 私事ですが、昔15年ほど師匠について習い事をしていた時期があります。その習い事をはじめた時に感じた思いと今、格闘ゲームで味わっている気持ちは良く似ていると気づきました。

 習い事ならばお月謝を払ってその道のプロの師匠につくので師匠に言われたとおりの事をやっていればおのずと上達していくようにできています。

 しかし、格闘ゲームの世界にお月謝を払えば教えてくれる師匠はいません。私の場合身近に経験者がいましたが、夫は人に教えた経験も、教えられた経験もなかったようですし、格闘ゲームのストイックさを身を持って知っている人ですから私が格闘ゲームを触ってみたいと言った時、実際はかなり渋い顔をしていました。

 触り始めて、初心者同士の友人を誘って遊んでいた時も、「格闘ゲーム楽しい?楽しいならいいんだけれど。」と聞いてきたくらい心配していたようです。

 

 はじめは仲の良い友人に対戦してもらえるだけで嬉しくて楽しめていた私ですが、連敗が続くと「どうして勝てないんだろう。」と悩むようになります。

 ここが一番最初の壁でした。

 しかし、少し格闘ゲームを触ってみた感触で、昔習い事を始めた頃に似ていると思っていた私はべそをかきそうになりながらも師匠にお稽古をつけてもらっていた頃を思い出してひたすらトレーニングに励みました。なぜなら基本のお稽古はつまらないし苦しいけれど結果はいつか必ずついてくると知っていたからです。

 お稽古で出来ていることでも実際の発表会になると半分も実力がでないことってよくありますよね。対戦はいわば発表会のようなもの。大勢の視線の前だと緊張しますし、頭が真っ白になってしまうこともあります。トレーニングで出来なかったことが急に出来るようになる訳でもなく、初心者のうちはトレーニングの成果の半分も出せれば十分な場なのです。

 

 それを踏まえた上で必ずやっていたことは、対戦を振り返る時間を作ることです。今はインターネット対戦だとリプレイ機能というとても良い機能がついていますので、私はよく電源を落とす前に試合をリプレイで見直していました。

 この時せっかく攻撃が当たったのに続かなかったな。とか、この攻撃をガードできていれば勝てたかも知れない。等落ちついて見直していると反省点が見えてきます。

 反省点が見えると、この攻撃はどうやったら上手にガードできて反撃できるんだろう?という疑問もわいてきます。なぜだろうと思った事は調べてみたり、次回トレーニングする時にシュミレーションしてみようとノートにメモしていました。

 反省ばかりではつまらないので、自分を褒める時間もとても大事です。

 勝てた試合をリプレイしたり、やりたかった技を上手に当てられたシーンを何度も再生してみたりして、この時上手くできたな。またこういう試合をやりたいな。と思うとモチベーションが上がりました。

 勝てなかった日でも、勝てた試合は何日前のものでもいいので見直して、もしかしたら今ならもっといい動きができるんじゃないかな。等と上達を実感してみるのも良いと思います。

 

 上記のようなトレーニングを続けた結果、今、友人とはいい勝負が出来ていますし、勝ったり負けたりするのがとても楽しいです。

 なによりも、地道にトレーニングができたのはきっと、格闘ゲームが楽しくて好きになったからだと思います。

 上達には個人差もありますし、周りの環境も大きく関係していると思います。

 でも、どんなに上手な人でも常勝不敗の人なんていません。負けて悔しくてくじけそうになった時、一番その痛みを分かってくれるのは意外に長らく格闘ゲームをやりつづけてきた経験者の方なのではないかなと思います。

 そして、格闘ゲームを好きになって一生懸命頑張っている人を一番応援してくれるのも経験者の方々です。

 もし経験者の方から助言や力を貸してもらえるチャンスがあれば、「自分なんてまだまだだから。」と萎縮せず、胸を借りるつもりで甘えてみてもいいかも知れません。いただいたアドバイスは謙虚に受け止め、素直に練習に打ち込むと伸びられるのではないかなと思います。

 

 また、自分が好きで楽しめているゲームは仲の良い友人とも分かち合いたいと思うものです。

 「この人は興味なさそうだな。」と最初から諦めるのではなく「最近格闘ゲームをはじめたんだけれど、これがとっても楽しいんだよ。」と楽しんでいる様子を話してみると意外な人が興味を持ってくれるものです。

 私の職場の10歳以上年上の女性上司に話してみた時にも、「私は格闘ゲームは全くできないんだけれど、凄いわね。」と感心され、熱心に耳を傾けてくれました。

 遊びたいなと思う友人が少しでも興味を持ってくれる様子があれば、「一緒にやろう。」と声をかけてみても良いと思います。

 やるやらないはその人の都合でしょうが、声をかけて実際にやりはじめてくれた友人が私には数人いますので、楽しいという事を伝えて誘ってみれば案外興味を持ってはじめてくれたりしますよ。

 

 好きで楽しもうという気持ちさえあれば格闘ゲームはそんなにハードルが高くないと思います。

 伸び悩んだり忍耐力が必要な場面もありますが、気持ちを共有しあえる仲間を作れると気が楽になることだってあります。

 私はこれからも「好きだな。楽しいな。」という気持ちを持ち続けて、自分のペースで上達を目指したいと思っています。

【うちの嫁のストゴ奮闘記】の嫁視点日記

 ストリートファイター5を9月からはじめた初心者です。

 興味を持つきっかけになったのは、夫が格闘ゲームをプレイして勝ち負けに一喜一憂しながら楽しそうにやりつづけているのを見て、同じ事を繰り返しているように見えるけれど、一体何が面白いんだろう?と疑問に思ったのがきっかけです。

 格闘ゲームは初めてのプレイなので、パンチやキックが弱中強と3種類もあったり、歩きやジャンプ、ガードの動き等ちっとも分からなくて教えてもらっても混乱するばかり。最初は攻撃ボタンは中キックの1ボタンしか押せず、最弱設定のCPUにもなかなか勝てませんでした。

 そんなド素人からスタートしたのですが、11月15日にランクマッチでブロンズになることができました。

 まだまだ駆け出しで、人に見せられるようなプレイが出来る訳ではありませんが、1ボタンの頃からこの2ヶ月で自分の中で少しずつ変わってきた事を書いてみます。

 

 まず、1ボタンだけでは勝てません。なので、トレーニングモードで一番簡単な必殺技の入力から練習をはじめました。

 トレーニングで技が出るようになると、CPU対戦モードで試しましたがCPUとはいえ的は動いているのでなかなか思ったように技を当てられません。

 盛大に空振りしてKOされてしまうような場面も少なくありませんでした。

 それでも少しずつですが、出せる技が増えてCPUにもぼちぼち勝てるようになってくると、次は人と対戦をしてみたくなってきました。

 

 ちょうどありがたいことに、格闘ゲームをはじめたよ。と話題に出すと「昔やっていたけれど、あなたがやりはじめたならやってみようかな。」と同じ初心者で格闘ゲームを始めてくれるMという友人ができたので、初心者同士でわいわいと対戦させてもらえました。

 ただ、昔触ったことのあるMとはじめて1ヶ月も経たない初心者の私ではまだまだ実力に大きな差があり、楽しく遊べるけれどこちらが連敗し続けている。という状況でした。

 ずっと勝てない状態が続くと、流石に心が折れかけてしまいます。どうして勝てないのか、何が不足してるのか良く分からず悶々とする日々。

 お互い初心者なので、自分の事に精一杯で相手のここが強い、ここが弱い。等という話し合いにもならず、なんだか分からないけれど勝てる。なんだか分からないけれど負け続ける。という状態でした。

 

 そんな時、アクションゲームはある程度経験者だけれど、格闘ゲームは初心者だよ。という友人Rがストリートファイター5を購入し、対戦してくれました。

 アクションゲームが得意というだけあり、動きが早いキャラクターを使ってヒットアンドアウェイ戦法で上手にダメージを取ってきます。

 こちらもなんとか捕まえてダメージを与えたいのですが、ままならず連敗。

 ちょうど対戦をしながら、チャットで会話をしていたRが「接近されると大ダメージを与えられるから怖い。端はすぐスタンしそうになって怖いから必死で逃げる。」等対戦してみて自分が感じたことをありのままに教えてくれました。

 私も、「なかなか捕まえられなくてもどかしい。すっと近づいてきて、気づいたら投げられてる。」と率直に伝えてみました。

 すると、お互いに自分のプレイの強みと弱いところが少し見えてきました。

 そして、自分が使っているキャラクターの特性や強みについてちっとも理解できていない。という事にも気づかされました。

 

 最初に使用キャラクターを決めた動機は、見た目が可愛らしかったから。

 お気に入りのキャラクターで可愛いコスチュームを着せてプレイできれば楽しい。それしか眼中になかったので、自分の操作しているキャラクターがどういう攻撃が得意で、どう動かせればダメージを与えやすいか等考えたこともありませんでした。

 とにかく技を覚えて、技を当てさえすれば良い。という考えでしかプレイできていなかったのです。

 

 Rと同時期にブロンズ帯の友人Aが何度か対戦してくれました。

 Aは格闘ゲームの経験もあり、にわかの初心者がかなう相手ではありません。当然のように連敗したのですが、初心者同士で対戦している時とは違ってしっかり相手をしてしっかり倒される。そんな印象を受けました。

 初心者同士だと、距離を離して遠くから飛び道具等でダメージを取る。という手法をよく使われていたのですが、Aは離れすぎず、近づきすぎず。反撃できないような間合いからパンチやキック、ジャンプ攻撃が飛んできます。

 こちらから技をしかけても、ガードから反撃されて、もうどうしたらいいのだろうと途方にくれそうになる対戦でした。

 対戦後、相手の攻撃に対してガードをしっかりすること。こちらが大振りな必殺技を多用しているので見てからガードしやすく反撃がやりやすかったこと。

 隙の少ない通常攻撃のパンチやキックも使ってダメージを取るのも大事。というアドバイスをもらいました。

 確かに、「当たればいいな。」で適当に必殺技を出してガードされたり空振りをして痛い反撃ダメージを取られる。リーチが長めのパンチやキックが飛んできてダメージを取られたり、出そうとした技を潰されたりしていたなと振り返りました。

 

 友人達との対戦をふまえて、インターネット対戦のランクマッチにチャレンジしてみることにしました。

 駆け出し初心者のランクはルーキー。世界中の同じ位のランクの人と対戦し、勝利すればポイントがもらえ、負ければポイントを失うルールです。

 ポイント0からはじめる私には失うものは何もないので、まずは500ポイントでなれるブロンズを目標にしました。

 チャット等で意思疎通ができる友人との対戦とは違い、顔も考えていることも分からない相手との対戦は正直、きついです。

 こちらが初心者と分かると明らかに手を抜かれたり、ダメージが通ると分かったら同じ攻撃を何度も繰り返されたりして、そういう行為をされても反撃できず負けてしまう自分が情けなくなり、何度もインターネット対戦をやめようと思いました。

 遊んでくれる友人もいるし、都合が合わなければCPU相手にしてるほうが気楽。と思ってひきこもっていた時期もあります。

 でもやはり、友人もこちらが連敗し続けていたら気を使って別キャラクターにしてくれたり、落ち込んでいる様子を見ていたら「対戦しよう。」と声をかけ辛くなっていくだろうと思い、色んな人と対戦して力をつけなきゃいけない。と、歯を食いしばって少しずつランクマッチをしていました。

 

 ポイントは一進一退、たまに勝ててもすぐ0に戻る日々。

 ある日、夫の知り合いで私と同じくらいの時期にはじめた人が対戦してくれるかもしれない。という情報を夫が教えてくれました。

 その人が使っているキャラクターを夫に使ってもらい、組み手をしているうちに突然「私、自分のしたいことばかり考えて、相手キャラクターをちっとも見ていない。」という事に気づいたのです。

 勿論、相手あってのものですから全く相手を見ていないということはないのですが、視点の軸が自分キャラクターとその周辺のみになっている事に気づいたのです。

 そこで、相手キャラクターに視点の軸を動かしてみたらどうなるだろう。と試してみたところ、相手が今何をやりたがっているのか、おぼろげながら見えてきました。

 今、近づいてきたのは投げたいからだろうな。とか、距離が離れているからジャンプしたいかも。等ある程度推測できるようになってきたのです。

 相手に視点を移すといっても相手ばかり見ている訳ではなく、自分キャラクターのより少し先の地点、ちょうど相手と自分の真ん中辺りをぼんやり意識して全体を見渡せるようになってきたのかな。と思います。

 組み手しているうちに、「こんな風に見え出したよ。」と夫に伝えたところ「ランクマッチをしてみるといい。」と背中を押されたのでランクマッチをしてみると、負けの回数が減って無事目標のブロンズランクになれました。

 

 まだまだ出来ない事も多く、知識も経験も不足していますが、これが2ヶ月格闘ゲームをしてきた私の気づきであり、成長なのかな。と思います。

 ここまで成長できたのも、アドバイスをくれる友人。おおらかに温かく見守ってくれている夫、そして【うちの嫁のストゴ奮闘記】を読んで下さっている皆様のおかげです。

 これからもゆっくりじっくり楽しんで格闘ゲームをやるつもりですので、よろしくお願いします。